弁護士吉田 浩士

よしだ こうじ
資格
弁護士
所属
第一東京弁護士会
出身
東京都
出身大学
國學院大學法科大学院
所属委員会等
犯罪被害者に関する委員会
吉田 浩士の顔写真

ご挨拶

「日本は法治国家である」という言葉は、「国家が法の支配により運営されている」という意味であり、「法律によってすべての人々の悩みが完全に解決する」という意味ではありません。そして、多くの人にとって紛争や裁判は避けたい事柄です。特に、日本人は争いを好まない文化があるため、謙譲の精神で自らが耐えることにより、問題を解決することが美徳であると考える方々も少なからずいらっしゃると思います。実は私もそのように考えている1人です。

しかし、社会が複雑化した今日では、黙っていることで重大な不利益を被る場合もあります。また、黙っているということは相手方を増長させ、不正義に加担する態度であるともいえましょう。

何らかの主張をすることは、軋轢を生むこともあるかもしれませんが、決して恥ずべき行為ではありません。自分の思いを相手方に伝え、お互いに理解し合うことは、和を重んじる考え方からも大切なことだからです。

法律家は、最終的に法律による紛争解決を図ることとなります。我々は、数々の紛争事例に接しているため、正義・公正の観点から「何が最良なのか」をお客さまと相談し、現実的な紛争解決のご提案・法的援助をすることが可能です。ご自身の問題について、「弁護士に相談することで解決できるのではないか」と感じている方は、気兼ねなくご相談いただきたく思います。

私のキーワード

その1ピアノ

私は若いころ、音楽短期大学で作曲を学んでいた時期があります。作曲の道へ進むことはすぐに諦めてしまったのですが、ピアノは今でも弾いています。好きな音楽家はバッハで、私なりの琴線に触れる妙な曲が好きです。音楽には、人の心を劇的に変化させる強い力があると思います。そしてピアノの音には、それを聴く動物の脳内に謎の物質を発生させる力があります。そのためピアノ音楽は、聴く者を“通常では得られない、別次元に誘われるようなある種恍惚とした感覚”に包み込んでしまうのです。その証拠に、我が家のネコはいつも私のピアノで催眠状態に陥って、眠ってしまいます。

その2ネコ

ネコは、古代エジプト期にはすでに人間と一緒に生活しており、人類史上まれにみる美女がクレオパトラ・ラインなる化粧を施したように、その姿態・振る舞いは、どんな人間をも虜にしてしまう魅力あふれるものだと思います。凡庸な私がネコの魔力に抗えるはずもなく、物心がついたころから妖艶なネコの魅力に取りつかれ、現在は4匹のネコたちと暮らしています。私はネコたちと寝食をともにしながら、この生き物が「何らかの経済的利益を生み出すこともないのに、何千年もの間、その魅力だけで人間社会に入り込んでぬくぬくと居場所を確保している」という歴史的事実をただただ実感する日々を過ごしています。

その3

私は中学のころから本が好きで、今までにかなりの量の本を読み漁りました。片っ端から読んだ本が、私の部屋の壁面を埋めていく様子も好きで、内藤陳さんよりは、立花隆さんのような書斎に憧れました。
映像や音によるメディアが今ほど普及していなかった時代において、文字による芸術の伝達の深淵を覗き込むという行為は、崇高な試みだったと思います。一方で、高校時代の私が敬愛した帝政ロシア末期の偉大な作家が、作中で登場人物に50ページも会話を続けさせることは、よく考えるとシュールにほかなりません。当時の私は、「それを読破することが文学者の最低条件だ」などと思っていましたが、今になって、「苦行に価値を付与し、作品そのものの価値を見つめていなかったのではないか?」と疑問を抱いています。ひょっとして、『SPY×FAMILY(スパイ・ファミリー)』のほうが高い芸術的価値を有しているような気がする今日このごろです。